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トーイングで地上3000mへ!

Published on:
27 May 2015

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距離忍者、福岡聖子とシャルル・カゾーがさらに記録更新

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15 December 2015

我々の忍者パイロットである福岡聖子は、オーストラリアでフライトパートナーのシャルル・カゾーが記録を更新したようにまたしても記録の更新をしました。聖子は3ターンポイントでのフリーディスタンス新記録となる378kmを飛びました。シャルルは世界記録となる3ターンポイントでのフリーディスタンス476kmを飛び、またオーストラリア記録となる直線フリーディスタンス450kmほどを飛びました! 昨日、ホテルへ戻る列車の中から聖子は最新の記録飛行の速報を送ってきました: 地球の反対側で気象を読み解くのはたやすいことではありません。いつものようにパッとしないコンディションで一日が始まりました:風向が安定しない、低い雲底そしてとっても安定した大気。北東風がじきに西に変わり時間とともに大気が不安定になるとの予測で、スタートは遅めにしました。これらのことを考慮し、”最大3ターンポイントを使ったフリーディスタンス記録”(現在の女子記録は255km)を狙うことにしました。この種の記録ではずっと同じ方角に飛ぶ必要は無く、離陸から着陸までの間に3つのウエイポイントを選べばよいので単純に風に乗っていけばよいのです。 地面から離れる順番が私に回ってき、ちょうど引っ張られる直前に風向きが変わりました。私はいらだちました。何回かテイクオフを試みましたが、フロントに取り付けた重いバラスト、そこら中にある低木、横風などの悪条件で不可能な任務の様に感じられました。立っていることさえ大変なことでした。 バラストの水ですっかり湿り地面に座り込んで諦めかけた時に私の忠実なチェコの友人が手伝って立たせてくれもう一度試させてくれました。空を見上げるとこれまでにないほど私を呼んでいます。やるしかない! 空中に浮かなければ始まらず、そしてやっと成功! 地面を離れるとすぐさま感じました:今日こそその日だと!!!! 強いコンディションはすぐさま私の目を覚まさせました。やる気は100%でアドレナリンは途切れなく湧き出しました。1秒たりとも気の抜けない、常に張りつめて、唯一聞こえるのは:いけ、いけ、いけ。これは私のお気に入りのコンディションです。 最初のうち私の寛容なグライダーでさえ潰れました。想像できる?この乱気流は私には天国のようです。コンディションは強くフライトは速く動いています。80kmを過ぎたところでGPSを確認しました:対地速度102km/h!もちろん少しはアクセルを踏んでいましたけど。うちの前をこのスピードで運転していたら、即座に止められているでしょう。空中では制限速度が無いのはいいことね! 西にある飛行空域を気にしていたのですっかり風下に流すのではなく、北方向に進路を変更しなければなりませんでした。 テイクオフから130kmほど進んだところで良いサーマルが全く見つからなくなり、ランディングしそうになったとき魔法の天子がまた一つチャンスをくれゲームを続けることが出来ました!!! コンディションは再び良くかつ強くなりましたが噴水のようで:強いリフトと強いシンクの繰り返し。サーマルとサーマルの間が離れているので正しいライン取りが極めて重要です。一つミスを犯せばそこで終了です... 最終的には降りずに済み、378km飛んだ後、ある村に着陸し、そこで一晩過ごしました。私はまだベースキャンプに戻る途中の列車の中でこのレポートを書いている最中なので、この距離が最終的な飛行距離であるかの確証はありません。このフライトが記録になるかどうかにかかわらず、私にとってオーストラリでの最高のフライトでした!フライトの最初から最後までアドレナリンが出っぱなしで集中していました。強いコンディションがそうさせるのです! あらゆるサポートに対して感謝します。 キス 聖子 さらなる写真と情報はフェースブックで: https://www.facebook.com/seiko.fukuoka.7 https://www.facebook.com/Kzoairlines 彼らのフライトログはここで: Seiko on Airtribune Charles on Airtribune またまた、チーム全員から祝福します!

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1日に2つの世界記録の陰で、福岡聖子

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10 December 2015

聖子がオーストラリアから最新の記録アドベンチャーについてレポートします。 「すべては2年前に、パラグライダーによる全ての長距離世界記録を打ち立てたいと決心した時に始まりました。 今年フリー直線距離記録(現在の記録は395km)およびフライト前にゴールを宣言しなければならないゴール宣言距離記録(現在の記録は301km)のためにオーストラリアにやってきました。 記録を破るには何にも増してフライト技術を身に着けなければならず、気象条件が最後の決め手です。この種のフライトに理想的なコンディションは:出来るだけ距離を延ばせるようなフォローの風、強いリフト、高い雲底です。 残念ながら昨日の予報は、弱い風と比較的安定した大気で、フリー直線距離記録を破るにはあまり適していないので、366kmのゴール宣言距離に挑戦することに決めました。その経過は以下のようでした: いつもの様にグランドクルーによる理想的なウインチによるテイクオフの後、弱い北寄りの風を感じながら西に向かってスタートしました。 予報が示したように雲底はとても低く飛行速度は非常に遅いものでした。 5時間が経過しても、200kmも飛んでいませんでしたーこの時点で私の希望は望み薄で、ゴールの366kmに到達できそうではありませんでした。 いずれにせよ、数字にこだわることを止め最終ゴールに集中しようと決めました。それから4時間ほど苦闘した後ゴールから40km地点でひじょうに弱いコンディションの中、私の体は大きなオーストラリア風ステーキを欲し始めていました。途中遭遇するどんな弱いリフトも全て使って空中にステーしようと試みながらこの絶対絶命のピンチで最も親しい翼を持った友人を探し求めましたが見つけることは出来ませんでした。 突然、ビンゴ!良いサーマルに当たり、それを絞り切りGPSを見ました:ゴールから10kmです。10時間飛んでついにファイナルゴールに向かっているのです。やったー! エネルギーをすっかり使い果たしながらも大きな笑みでゴール上空に到着し、高度を確認しましたー対地1300mです。高度を落とそうとし始めた時、クルー全員からの無線が入りました:聖子、何でフリー直線距離記録も狙わないんだ? 本当? 一瞬躊躇しました。日が傾いているのは分かっていました。少なくとも30kmは飛ばなければならないし、遅くとも日没後30分以内にランディングしなければならない。 時間をチェックすると、この2番目の記録を達成するのに30分足らずしかない。私のパイロットの頭脳は質問に瞬時に答えを出しました:それもそうだ。良し行け。 リフトは殆どないので、少しでも高度が稼げる程度に弱くてもしっかり形成されたサーマルに当たるまでまっすぐフライトしました。再び数値をチェックいます。400kmにあと20km!グライドは悪くない。時間をチェックする。もしかしたら達成できるかも! もちろん人生はそんなに単純ではありません。記録の距離に近づくにしたがって地面が高くなり始め、行く先にはいくつかの丘が現れます。何たることか!これほど遠くまで飛ぶつもりがなかったのでこの地域の地図を確認していなかった。 他になす術もなく成功を信じてファイナルグライドに入り、GPSと前面の丘に注視しながらフライトを続ける。 395kmの壁を通過。記録は達成しました。400kmも狙うか!!!良し行け、やれるぞ!この時点で、ほとんど丘に着地しそうになりフライトを続行するのが無理となってGPSを見ると、魔法の数値が確認できました:402km! 1と半ターンしてきれいな農場に着陸しました。 これは本当にエキサイティングで思いもよらないフライトでした!11時間近く飛んで2つの世界記録を達成しました。最後に発見したリフトは間違いなくサンタさんからの贈り物です!最終的に、このフライトは同じことを思い出させてくれます:決して諦めるな! 私の旅に付き添ってくれた皆さんにお礼を申し上げます!楽しい休暇を! ー聖子

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