GatsbyImage

ネルソンPGオープン2016第2戦、ニュージーランド

Published on:
06 Mar 2016

Related Articles

1日に2つの世界記録の陰で、福岡聖子

1日に2つの世界記録の陰で、福岡聖子

10 December 2015

聖子がオーストラリアから最新の記録アドベンチャーについてレポートします。 「すべては2年前に、パラグライダーによる全ての長距離世界記録を打ち立てたいと決心した時に始まりました。 今年フリー直線距離記録(現在の記録は395km)およびフライト前にゴールを宣言しなければならないゴール宣言距離記録(現在の記録は301km)のためにオーストラリアにやってきました。 記録を破るには何にも増してフライト技術を身に着けなければならず、気象条件が最後の決め手です。この種のフライトに理想的なコンディションは:出来るだけ距離を延ばせるようなフォローの風、強いリフト、高い雲底です。 残念ながら昨日の予報は、弱い風と比較的安定した大気で、フリー直線距離記録を破るにはあまり適していないので、366kmのゴール宣言距離に挑戦することに決めました。その経過は以下のようでした: いつもの様にグランドクルーによる理想的なウインチによるテイクオフの後、弱い北寄りの風を感じながら西に向かってスタートしました。 予報が示したように雲底はとても低く飛行速度は非常に遅いものでした。 5時間が経過しても、200kmも飛んでいませんでしたーこの時点で私の希望は望み薄で、ゴールの366kmに到達できそうではありませんでした。 いずれにせよ、数字にこだわることを止め最終ゴールに集中しようと決めました。それから4時間ほど苦闘した後ゴールから40km地点でひじょうに弱いコンディションの中、私の体は大きなオーストラリア風ステーキを欲し始めていました。途中遭遇するどんな弱いリフトも全て使って空中にステーしようと試みながらこの絶対絶命のピンチで最も親しい翼を持った友人を探し求めましたが見つけることは出来ませんでした。 突然、ビンゴ!良いサーマルに当たり、それを絞り切りGPSを見ました:ゴールから10kmです。10時間飛んでついにファイナルゴールに向かっているのです。やったー! エネルギーをすっかり使い果たしながらも大きな笑みでゴール上空に到着し、高度を確認しましたー対地1300mです。高度を落とそうとし始めた時、クルー全員からの無線が入りました:聖子、何でフリー直線距離記録も狙わないんだ? 本当? 一瞬躊躇しました。日が傾いているのは分かっていました。少なくとも30kmは飛ばなければならないし、遅くとも日没後30分以内にランディングしなければならない。 時間をチェックすると、この2番目の記録を達成するのに30分足らずしかない。私のパイロットの頭脳は質問に瞬時に答えを出しました:それもそうだ。良し行け。 リフトは殆どないので、少しでも高度が稼げる程度に弱くてもしっかり形成されたサーマルに当たるまでまっすぐフライトしました。再び数値をチェックいます。400kmにあと20km!グライドは悪くない。時間をチェックする。もしかしたら達成できるかも! もちろん人生はそんなに単純ではありません。記録の距離に近づくにしたがって地面が高くなり始め、行く先にはいくつかの丘が現れます。何たることか!これほど遠くまで飛ぶつもりがなかったのでこの地域の地図を確認していなかった。 他になす術もなく成功を信じてファイナルグライドに入り、GPSと前面の丘に注視しながらフライトを続ける。 395kmの壁を通過。記録は達成しました。400kmも狙うか!!!良し行け、やれるぞ!この時点で、ほとんど丘に着地しそうになりフライトを続行するのが無理となってGPSを見ると、魔法の数値が確認できました:402km! 1と半ターンしてきれいな農場に着陸しました。 これは本当にエキサイティングで思いもよらないフライトでした!11時間近く飛んで2つの世界記録を達成しました。最後に発見したリフトは間違いなくサンタさんからの贈り物です!最終的に、このフライトは同じことを思い出させてくれます:決して諦めるな! 私の旅に付き添ってくれた皆さんにお礼を申し上げます!楽しい休暇を! ー聖子

READ MORE
2016オゾン・シャーブル・オープン

2016オゾン・シャーブル・オープン

12 July 2016

17か国から128人のパイロットが参加した第11回オゾン・シャーブル・オープンは6日間のフライトをこなし終了しました。シャーブル・ヴォル・リーブルチームのレポートです: 「総合の表彰台を分かち合ったカルマン、グラント・オズランド、フレデリック・アングリマーおめでとう。木曜日にこれまでで最も長いシャーブルからショルジへの66.25kmのエラプスタイムタスクをセットし41人がゴールしました。最終日には朝方雨で明けましたが、何とか午後遅くにさんさんと輝く太陽のもとブック(セデロン)からララーニュへの33kmタスクを成功させることが出来ました。 今年のクラスはアスペクトとENクラスの組み合わせで決定しました。これまでのリクレーション、スポーツ、Xクラス、ルーキーおよび女子に新たにファンクラス(EN-B以下でアスペクトが5.2未満)が追加されました。 FAIXCパラグライディング世界チャンピオンで新しいFAI世界記録保持者、そしてオゾンテストパイロットでもあるオノラン・アマーがLM6で最後の2タスクに我々と一緒に飛びました。遠慮がちではありますが、シリアル機でどんなことが出来るかの素晴らしく刺激的なデモンストレーションを見せてくれました。彼は我々の誰よりもサーマルで上げ、ぶっちぎりのフライトをしました。当然ですが!金曜の午前、コンペでの戦術、高性能を出すフライトやグライダーのハンドリングについての多くの質問に答えていました。 最後のタスクが遅く終了したにも関わらず、オゾングライダーを獲得できる有名になった抽選がこれまでに増して盛り上がりました。今年の幸運な受賞者は、ちょうど古くなったグライダーを交換しようと考えていたイギリス在住のロシア人のナタリー・ショウトヴァになりました。また抽選の賞品を気前よく提供してくれたクロスカントリー・マガジンにもお礼を言います。 今年の大会は、大会の最初のタスクとなるはずであった月曜日にスイスパイロットのゴーダン・ヴォシッキーの死亡事故で悲しい影を落としました。即刻タスクはキャンセルされました。コンディションは弱い南風で普通のサーマルコンディションと言った穏やかなものでした。目撃者によれば彼はフロントコラプスの後スパイラルに入り山の北側の森に突っ込みました。レスキューは開傘していませんでした。ほかの誰も巻き込まれはしませんでした。その事故により全ての選手と主催スタッフは深く衝撃を受けました。翌日は”安全日”と指定され、パイロットはそれぞれのやり方でゴーダンをしのぶために休息することになりました。何人かはフライトし(練習タスクが組まれ数人がゴールしました)。何人かは大会委員長のジョッキー・サンダーソンによる安全及びSIVに関するセミナーに参加しました。 水曜日は強風のためララーニュでは公式なタスクは行われず、多くのパイロットは近くのエリア、サン・ヴァンサンやサン・ジャン・モンクレールにフリーフライトに出かけました。多数がサンタンドレ・レ・ザルプへ飛びました。 表彰式でまたゴーダンのことを思いやり、そしてジョッキーは大会中の選手の尊敬の念に満ちた振る舞いを称賛しました。」 全成績はここで。

READ MORE
オノランが新たなFAI世界記録を達成

オノランが新たなFAI世界記録を達成

11 July 2016

良さそうなコンディションの兆しは常に我々研究開発チームの新しい使命の始まりです。7月9日土曜日、オノラン、ルックと友人たちは公式FAI三角コースの世界記録のチャンスがあるとみて、動き出しました。オノランが経過について説明します: 「予報は良かったが朝のうちはちょっと風が強かった。我々は大きなFAI三角コースを目指して、コチアンアルプスのアネル峠から9時36分、エンツオ2でテイクオフした。景色は最高だった。雲低3500mの小さな積雲が出来始め、大きな垂直に切り立った岸壁、たくさんのマーモットとシャモワ(スイスカモシカ)、そして背景にその地域での最高峰であるモンテ・ヴィソ(3841m)がそびえていた。300kmの三角コースを達成するにはとても速く飛ばなければならなかったが、この天候であれば可能性があった!我々は70kmほどは高い山脈に沿って一緒に飛んでそこから別れてそれぞれが異なるラインを選択した。最初の南西ターンポイントでは他のグループより遠目でターンしたが時間的にはまだOKだった。日陰となった地面は2番目のターンポイントへのセクションを難しいものにした。我々はセールポンソン湖を横切り美しい自然保護区で夏には最高のエクラン大山塊に到達した。 このあたりで北風が止み、大きなFAI三角コースの希望が近づいた。帰る途中でルックと友人たちと再び合流し280km地点に到達したが、私は300kmを目指してもっと遠くまで飛び続けた。このところで予想もしない2600mと言う低い雲低に遭遇した。 ”ノートルダム・サレット”でほとんど活動の無い安定した草原上空を飛んでなんとか斜面の岩側にたどり着き4m/sのリフトに当たった!テイクオフ近くの最も高い山にそのまま戻り、これほど遅くに心地よいそよ風と良いサーマルに当たった。イタリア側では雲底が1600mと低かったが私のいるフランス側は最後のサーマルで3700mまで上昇した。信じられない! 私はテイクオフを超え3kmフライトし戻って400mシリンダーをクロスして新しいFAI三角コース記録306kmを達成した!やったー!私はランディングし、1時間前にランディングしていた仲間と再会した。 そこで我々は祝福するための新たな弁解を探し出した、次なるターンポイントへ:素晴らしいフライトを祝福するためのビール!空中にいること11時間1分。その晩私は赤子の様に眠った。」 オノランのトラックログはここで。 ルックのフライトはオノランより僅かに短く、フランスXCリーグにおいてオノランに続く2位となりました。オノランはたったの6本で現在XCコンテストのトップを走っています。 またオーストリア人のトーマス・ファルダーが2014年、エンツオで325kmの三角コースフライトを達成していますが、公式にコースをクローズしなかったためFAI公認記録とはなりませんでした。 オノとルックの南アルプスでの驚くべきフライトに祝福します!

READ MORE